Archive for the ‘むち打ち’ Category

むち打ちと休業損害(専業主婦、又は、兼業主婦) 

2016-10-15

私は、兼業主婦ですが、追突事故に遭遇し、むち打ちと診断されました。この場合、休業損害については、パートを休んだ分(1ヶ月程度)だけだと言われましたが、どうなのでしょう。

専業主婦又は兼業主婦の方が事故に遭われ、パートを休む、又は、家事労働が制限された場合、パートを休んだ分だけの保障しかしてくれないことも多いことかと思われます。

中には、事故後1ヶ月程度につき、自賠責基準における算定などを基準に主婦としての休業分も保障してもらえる場合もあります。

しかし、本来、主婦の方も兼業主婦の方(パート収入の額が女性・全年齢平均賃金センサスの額を下回る場合に限ります)も、女性・全年齢平均賃金センサスを基準として、主婦としての休業損害が認められます。

この賃金センサスにより算出される収入の基礎としては、日額1万円程度(平均賃金の額は年により変動しますので、若干の変動があります)となりますので、多くの場合で、パート収入よりも高額となります。

実際に得られる金額ですが、これは損保会社によってかなりばらつきがあり、通院日×1万円程度で計算される場合もあれば、段階的・割合的な認定方法が採用される場合もあります。

いずれにしても、主婦の方も兼業主婦の方(パート収入の額が女性・全年齢平均賃金センサスを下回る場合に限ります)も、女性・全年齢平均賃金センサスを基準として、主婦損(休業損害)が認められますので、弁護士に依頼して主婦損(休業損害)を請求してみても良いかもしれません。

むち打ちと通院期間

2016-07-15

追突事故に遭遇し、通院3ヶ月ですが、損保会社から打ち切りを宣言されました。もう治療費は支払ってもらえないのですか。

結論から申し上げますと、ケース・バイ・ケースではありますが、そのようなことはない、ということになります。

いわゆる他覚的所見のないむち打ち症状の場合、通常3ヶ月程度で症状固定を迎えることが多く、損保会社としても、3ヶ月程度で治療費の打ち切りを打診するケースも多々あります。

しかし、この3ヶ月というのはあくまで目安であって、絶対的な基準ではございません。

当職が行った医師面談においても、症状固定までは大凡6ヶ月程度との認識を有しておられる医師の方もが多くおられました(事案になりますので、一概には言えませんが)。

ただ、症状固定時期と事故態様(事故の衝撃)とはやはり一定の相関関係がある考えられます。物損事故としても極めて軽微な事故である場合、たとえ、追突事故であっても(無防備な状態で衝突されたものであるとしても)、3ヶ月程度が症状固定日と判断されることも多いと思われます(もっとも、例外もありますが)。

 

むち打ち(鞭打ち)と後遺障害

2014-09-15

むち打ちの場合に、後遺障害は認定されないのですか。

これは非常に良くあるご質問です。

結論から申し上げますと、むち打ちの場合でも、後遺障害は認定されます(多くは14級9号)

まず、むち打ちの場合の診断名ですが、外傷性頚部症候群、頚椎捻挫等とされます。

外傷性と付くのか付かないかで違いがありますか、というご質問もありますが、結論的には大差ない、で良いでしょう。

重要な点は以下の点です。

(1)事故態様

(2)通院期間(頻度)

この2つがとても重要です。

(1)事故態様については、修理費用の額、損傷箇所・損傷の程度がとても重要です。

修理費用の額が10万円以下ですと、損傷の程度もかなり軽微なことが多く、後遺障害診が認定される可能性は低くなります。

他方、損傷箇所については、後方からの追突事故であれば、無防備な状態で衝突されたことが推認できますので、後遺障害が残りと判断されやすいでしょう。

(2)通院期間については、整形外科へ週に2度、役半年程度の通院期間があると、後遺障害として認定され易いように思います。

ここで、接骨院への通院がどのように判断されるのかについてですが、当職の経験した事案では、整形外科への通院も並行しているケースでは、後遺障害が認定されております。

他方、整形外科へは月に1度の診断だけ、という事案ではどうかという点に関しても申し上げますと、接骨院への通院が医師の明確な指示の下(又は医師の管理の下)であるか否か、という点がポイントになるのではないかと考えますが、この点は次回以降またご報告いたします(巷では、単に接骨院へ複数回通院している場合には、後遺障害の認定が下りていないケースが多いと聞きます)

当職が経験した事案で申し上げますと、追突事故で、概ね30万円以上の修理費用が認定されているケースで、整形外科への半年以上の通院実績があり、症状固定日においても、疼痛等の一貫した自覚症状が残存している場合には、後遺障害等級14級9号が認定されているように感じております(勿論、例外もあります)。

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